こんにちは。
ねこと酒です。
4/9のお話。
僕が住む地域は全国的に見て寒冷地と思われますが(多分)、さすがに最低気温がマイナスにいく事はなくなりました。
もう雪は振らないだろうし、路面凍結も無いでしょ!って事で、僕とカミさんの車のタイヤをサマータイヤに交換していきます。
僕はスズキのエブリイのバンに乗っています。
一世代前のDA64Vって型式ですね。 寒冷地なんで四駆でターボでオートマです。
いい車です。 名車だと思いますよ。 街乗りで11~12L/kmという軽にあるまじき燃費を除けば。。
タイヤ交換を自分で行うことのメリット
タイヤ交換というとディーラーや整備工場、ガソリンスタンドなんかでやってもらう人も多いと思うけど、我が家では自力で交換しています。
お店で交換してもらう費用
お店にお願いすると、今は安いところでも1台2500円位かかりますよね。 以前は2000円というところもあったけど、ここ最近の何でも値上げの影響でタイヤ交換も値上がったみたいです。
お店で交換してもらう所要時間>自分で交換する所要時間
お店で交換してもらうのって自分は優雅に待っているだけ、ってイメージがありますが実際は以下のような自分でやらなければいけないことが結構あります。
- 予約が面倒
- 交換したい時期はお店が混んでて希望のタイミングでやってもらえないことが多い
- 指示しないとタイヤローテーションしてもらえないし、どこから外したタイヤかも表示してもらえない
- 保管場所↔車へのタイヤの積み下ろしの手間
- お店への往復の時間
これらを考慮するとそれなりの手間がかかり、結局2時間近く拘束されたりします。
そうなると「自分でやるかぁ~」ってなります。
作業自体は慣れれば1時間程度。 のんびりやっても1時間30分はかからないでしょう。
時給2500円のバイトなら悪くないね!
意外と道具が安い
道具も安いです。
十字レンチが1000円くらい。
ガレージジャッキが5000円くらいだったかな?
トルクレンチが3000円くらい。
・・・と、一万円程度で十分揃います。
どれも近場にあるオートアールズというカー用品店のPB製品を年始の安売りの時に買いました。
プロが使う道具じゃないかもしれないけど、個人が自分の車に使う分には必要充分です!
ただ、最近は何でも値上げしてるのでもう少し相場が高いかも。
翌年以降は年間1万円近くの節約効果!
お店でタイヤ交換する場合、ウチは車が2台あるので年に2500円×4回=一万円
って事で、道具代は1年で回収出来ます。
翌年以降は毎年一万円近くボロ儲けじゃん!というDIYerあるある理論です(笑)
そんなこんなでウチではメリットの方が大きいので、今年も自力でタイヤ交換をしていきます。
前輪のタイヤ交換
後輪に車輪止めをかませる
さて、まずは前輪から交換していきますが、不慮の事故を防ぐため、パーキングブレーキをしっかりとかけたあとに後輪に車輪止めをかまします。
※↓の画像は片輪だけだけど、ちゃんと両側にかましてあげよう
用をなせば何でもいいと思うんですが、僕はその辺に転がっている薪を使っています。(笑)
薪ストーバーならではですね。
取り付けるタイヤを準備する
取り付けるタイヤを配置する
次は取り付けるタイヤの準備です。
前回取り付けていた位置をラベルに記しておいてあるので、それを参考に今回取り付ける位置に配置していきます。
タイヤローテーションってやつですね。
※↓撮影し忘れたので古い画像です。2021の夏は左の前輪に取り付けていたという意味
タイヤローテーションとは
タイヤローテーションとは、タイヤ交換をするごとに前回とは違う場所に取り付けることを指します。
何故こんなことをするのかというと、タイヤの寿命を伸ばすためです。 寿命分まできっちりと使い切るってニュアンスのほうが正しいのかな。
取り付けた位置によってタイヤが消耗する度合いが微妙に異なるので、同じ場所に履かせ続けると4本が均等に消耗していきません。
特にFF車の場合は駆動輪と操舵輪を兼ねる前輪の消耗が激しいので、前輪に履かせ続けると後輪と比べて寿命が1/2~1/3しかないそうです。 半分以下ってやべーな!
結果として前輪と後輪(または左右)で摩耗が偏り、一方はまだ溝があるのにもう一方はもう溝がないので使えない、ということになります。
まだまだ使える後輪も捨ててしまうのはもったいないですよね。
そこで、履き替えるたびに取り付けていた位置をローテーションしていくことで4本全てが均等に消耗していく様にしよう、という作業となります。
エブリイのタイヤローテーション順
僕のエブリイは4WDなので、↓の赤枠の通りにローテーションしていきます。
スペアタイヤは付いてるんですが、インチアップする前のものなのでローテーションには加えていません。。
GOOD YEAR/タイヤの位置交換(ローテーション)
前輪のナットを緩める
次は十字レンチで前輪のナットを手で回せる程度まで緩めます。
ただ、まだタイヤが接地しているので決してナットは外さないこと。 あくまで緩めるだけです。
なぜこのタイミングで緩めるかというと、ジャッキアップしてタイヤが浮いた状態でナットを緩めようとしても、十字レンチだとタイヤが空転してしまって上手く緩められないからですね。
インパクトドライバーとかで緩める場合はタイヤが浮いた状態でも問題無く緩める事が出来ると思います。
ジャッキアップして前輪を浮かせる
前輪のジャッキアップポイント
次はジャッキアップして前輪を浮かしていきます。
カレージジャッキのジャッキアップポイントって、車種によっては取説に載ってなくて苦労するんだよね~(^_^;)
このエブリイはバッチリ載せてくれているからありがたいんだけど、後日アップする予定のもう1台のデミオは取説に載っていなくて調べるのに苦労しました。
しかも半年に1回しか使わないから記憶が曖昧になって、タイヤ交換のたびにジャッキアップポイントを調べるという始末(汗
今回タイヤ交換を取り上げているのは、今後のジャッキアップポイントの備忘録にしたいというのが理由だったりします。。
さて、エブリイのジャッキアップポイントですが、ガレージジャッキで両側の前輪を一度に浮かせる場合はここになります。
現物だとここですね。
数センチ浮かせる
ここのバーにジャッキを当て、タイヤが数cm浮く程度まで持ち上げていきます。
ウマ(ジャッキスタンド)をかませる
さて、タイヤが持ち上がったら、ウマ(ジャッキスタンド)を左右のジャッキポイントにかませます。・・・というのが本来の手順です。
・・・というのはですね、僕は横着してガレージジャッキで持ち上げたまま作業しちゃってます。これは全く褒められたことではなくて、大変危険な行為です。
ウマは絶対に使おう
ガレージジャッキが故障して油圧が抜けた、大きな地震が発生した、などの場合にタイヤが無い状態でガレージジャッキが外れるとどうなるか。
・・・想像したくもないですよね。
タイヤの交換作業では車体の下に潜ることはないので大丈夫だとは思いますが、それでも足を挟んだりして大ケガをするリスクはあります。
車体へのダメージも大きいでしょう。 足回りの修理、高く付きそうです。
そんなわけで、ジャッキアップしたあとは必ずウマ(ジャッキスタンド)をかませましょう。
前輪のウマの設置ポイント
指定位置は↓です。
これは車載のパンタグラフジャッキのジャッキアップポイントなので、ガレージジャッキのジャッキアップポイントと違ってどの車種の取説にも必ず書いてあるはずです。
というウマを使う理屈も使わないリスクもわかってはいるんだけど、、面倒だなぁ、、タイヤ交換の他に使う予定ないしなぁ、、
って事で今までウマを使ってきませんでしたが、今回まとめていて改めて安全管理の大切さを感じました。
次回からはウマを準備して使っていこうと思います。。
前輪を交換する
タイヤの脱着
次は、緩めていたナットを外してスタッドレスタイヤを外し、サマータイヤをはめて、ナットを対角線の順に締めていきます。
仮締めなので、十字レンチで手締めしてこれ以上回らない程度に締めればOK。
タイヤが浮いているので空転しますが頑張りましょう(^^)
ボルトに潤滑剤を使わないこと!
ここで気をつけたいのが、ボルトにグリスなどの潤滑剤は塗らないこと。
正確には、素人が何となくで潤滑剤を使用しないこと、です。
何となく、5-56とか塗っていませんか?
5-56なら揮発が早いからいいんですが、モリブデングリスなど揮発が遅いものは最悪だそうで。
今まで使っていたのであれば、パーツクリーナーでしっかりと除去してからナットを締める様にして下さい。
潤滑剤が使われる理由
ナットの固着を防ぎ、取り外ししやすくするのが目的で潤滑剤を塗布されている様ですが、普通車が積載量を守って適正トルクで締め付けていれば潤滑剤は不要のようです。
潤滑剤を使うことによるリスク
潤滑剤が塗られている事で摩擦量が減ると、トルクレンチが正確に機能せずに締め付け過ぎてしまうことになります。
その結果、ハブボルトが伸びて折れる、ネジ山の潰れ、ナットがホイールを削ってしまいホイールの強度が落ちる、などといったリスクが発生します。
どうしても潤滑剤を使用するなら、その潤滑剤の特性や使用量をしっかりと理解し、メリット・デメリットを踏まえて使って下さい。
この潤滑剤使うか使わないか問題、大型車のナットは固着しやすいのでエンジンオイルなんかを塗布したほうがいいとの意見もあるようで、プロの間でも意見が別れているようです。
僕はプロではないし、今まで潤滑剤を使用しなくてもナットが固着してしまったことはないので潤滑剤は使用していません。
ジャッキを下ろす
仮締めが終わったらウマを外してジャッキを下ろしてタイヤを接地させます。
急激に接地させないように、ジャッキの油圧をゆっくりと弱めてじわじわと下がって行くようにしましょう。。
規定トルク値で本締めする
そうしたら、規定のトルクで本締めしていきます。
エブリイの規定トルク値
エブリイの規定トルクは85N・mです。
トルクレンチの使い方
トルクレンチのトルク値を85N・mにセットしたら、仮締めの時と同じ様に対角線順にナットを締め付けていきましょう。
締め付ける力がセットした値に達したら、トルクレンチから「カチッ」という音と手応えがあります。
ナットが回った後に一回鳴ればOKです。
何回も鳴らすと締め付け過ぎとなるので気をつけて!
ナットが少しも回らずに「カチッ」と鳴った場合、仮締めの段階で規定トルクより締め付けすぎている可能性があります。
その場合は十字レンチでナットを一旦緩めてから、トルクレンチで本締めし直して下さい。
トルクレンチはレンチの形状をしたトルク管理のための道具なのでレンチではありません。
普通のレンチと同じ様に使うとバカになって正しいトルク値がでなくなるので注意しましょう。
これで規定トルクでの本締めは完了です!
なぜ規定のトルク値で締め付けないといけないのか
なぜ規定のトルクを守らないといけないのかというと、守らないことによるメリットが何も無いからです。
締め付けが弱いとナットが緩んできたり、締め付けが強すぎるとナットが固着したりホイールをえぐってしまったり、ハブボルトが折れてしまったりします。
冗談で済まされないですね。特に走行中の脱輪は人命に関わる事故につながります。
なぜトルクレンチを使わなければならないのか
なぜトルクレンチを使わないといけないかというと、感覚では難しい作業だからです。
仮に締め付けトルクの規定値が100N・mだとすると、1mのレンチの先に10kgの重りをぶら下げたときと同じ強さで締め付けて下さいね、って意味になります。
これ、手の感覚で出来ますか? 僕は絶対に無理です。
↓は取説のトルク値の記述です。
「車載レンチの先端に35kgの重さをかけてね」ってさらっと書いてあり、しかもイラストでは100%人力ですが、「こんなん出来るか!」とツッコんでしまいますね。 35kgのおもりとか普通の家に無いしね!
個人的に、規定のトルク値を守ることはタイヤ交換で一番大切なポイントだと思っていますので、トルクレンチでしっかりと確実にトルク管理をしていきましょう。
本締めが終われば前輪のタイヤ交換は終了です!
後輪のタイヤ交換
後輪を交換する時に注意すること
次は後輪の作業となりますが、ほとんど前輪とほとんど同じ要領です。
違いといえば、後輪はパーキングブレーキが効いているので、ジャッキアップしてタイヤが浮いた状態でナットを緩めようとしても空転しない事くらいです。
ただ、だからといってジャッキアップした状態でナットを緩め始めるのは止めた方がいいです。
やってみれば実感してもらえると思いますが、1点のジャッキアップポイントで両輪を持ち上げている場合にナットを外そうとして片方のタイヤに大きな力を加えると、結構大きく車体が揺れます。
以前やってみたところ、ジャッキが外れる恐れを感じましたので、僕は前輪と同じくジャッキアップ前にナットを緩めておく様にしています。。
前輪に車輪止めをかませる
まずは前輪に車輪止めをかませます。
後輪のナットを緩める
前輪を交換した際と同様に、十字レンチで指で回せるくらいまでナットを緩めます。
ジャッキアップして後輪を浮かせる
後輪のジャッキアップポイント
後輪のジャッキアップポイントはいわゆるデフケースです。 わかりやすくて助かる~
前輪同様、数センチ浮かせればOKです!
後輪のウマの設置ポイント
ジャッキアップしたら左右にウマを設置します。
リヤ側のウマの位置はここです。
後輪を交換する
ナットを外して手早くタイヤを交換したら、対角線順にナットを仮締めしていきます。
先述した通り、後輪はパーキングブレーキによってロックされているので仮締めしやすいと思います。
ジャッキを下ろす
仮締めが終わればウマを外してジャッキを下ろしてタイヤを接地させます。
規定トルク値で本締めする
そうしたら、前輪と同じくトルクレンチを使って85N・mで対角線順に本締めを行います。
これでタイヤ交換作業は完了です!
タイヤ交換後にやっておくこと
タイヤ交換自体は終わりましたが、もうちょっとやることがあります。
あと一息です!
取り付けていた場所を表記しておく
次回のタイヤローテーションのために、外したタイヤにどこに取り付けていた場所を表記させておきます。
僕は100均で売ってるラベルシールにマジックで書いたものをホイールの裏に貼り付けています。
ただ、剥がし痕が残ることがあるので気になる方はタイヤを入れた袋に貼るなど工夫してみて下さい。
保管中に剥がれてしまって、どれがどれだかわからないということにならなければどうやってもいいと思います。
↓こんな感じに。(使い回しの画像でごめんね。。)
外したタイヤを保管する
そうしたら、後片付けです。
外したタイヤを袋に入れる
外したタイヤは袋に入れて保管しておきます。 家に在庫していた650mm✕800mm(45リットル)のゴミ袋だと、微妙に小さくて上手く縛れませんでしたのでもう一回り大きいものを買い直しました。
900mm✕800mm(70リットル)をチョイス。 厚みもあるタイプなので丈夫でGOODです!
少なくとも13インチのタイヤまではしっかりと縛れる余裕があります。
雨ざらしや日光が当てる状態で保管しないこと
外したタイヤは可能であれば屋内で保管しましょう。
僕の場合は、日の当たらないシャッター付きの車庫で個別に袋に入れて保管しています。
屋外保管の場合なら、必ず耐候性の防水カバーをかけておきましょう。 紫外線と雨風が当たる状態だとゴムの劣化が激しく進み、カバーがあるとないのでははっきりと寿命が変わってくるそうです。
保管時のタイヤの向き
保管時のタイヤの向きは、ホイールを付けたまま保管するのであれば平積み(タイヤを倒した向き)で保管しましょう。 僕は2台分8本を平積みしています。
↓これいいですね! ホイールで支えているのでそれぞれのタイヤ同士にスキマがあり接触しません。 これなら荷重によるゴムの劣化はなさそうなので、これにカバーをかけておけば完璧な感じがしますね。
縦置きの場合は一点か二点に荷重がかかるので、長期間の保存となるとどうしてもトレッドパターンの変形やひび割れが起きてくるそうです。 見栄えはいいんだけどね~!
空気圧をチェックする
片付けが終わったら、最寄りのガソリンスタンドまで車を走らせて空気圧をチェックします。
これでこの日に行う作業は終了です!
お疲れ様でした(≧∇≦)b
長々と書きましたが、今回かかった時間は準備開始から片付け完了まで1時間30分位でした。 取説なんかの撮影が無ければ1時間くらいで終わる作業なんで、大して苦でもありません(^o^)
後日、増し締めと空気圧の再チェックを行う
後は後日、100km程度走ったらトルクレンチで再度増し締めを行えば本当に終わりです。
以上、とても簡単でしたね!
節約にもなるし、より一層自分の車に愛着も湧くと思いますので、今までお店にやってもらっていた方もぜひチャレンジしてみて下さい!
それではまたノシ
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